2020-01-01から1年間の記事一覧

新作3針ストリームライナーについて

モーザーの新作ストリームライナーの発表からまだ数日であるが、銀座NX ONEでは特別受注会に合わせて展示を行うということで、当然のことながら、これに合わせて実機を見させていただいた。発表からまだ数日にもかかわらず実機展示に至ったのはNX ONEがHモー…

LAINE Gelidus 2

laine_watches instagram より出典 コロナ蔓延が長引き終息の見込みが立たないまま感染拡大が続いている昨今であるが、時計販売店を含め小売店は自粛解除宣言を境に営業を再開している。しかし、インバウンド需要で支えていた銀座などの首都圏では当然のこと…

H.moser ベンタブラックという物質について

moserwatches instagram より出典 時計販売店にて会話が弾み、徐にH.モーザーの話になった。 「そういえばベンタブラックはすごいよ。」 なるほど。勿論、時計メディアや雑誌を物色している私はベンタブラックについて既知の素材であったが、どうやら想像を…

新作クロノマットB01 42

BREITLING instagram より出典 新作の目玉としてはブライトリングも2020の大きなトピックである。同社のトップラインであるクロノマットは2020年を持ってモデルチェンジを果たした。その外観は1983年に登場した初代クロノマットを思わせるルーローブレスレッ…

新型ポルトギーゼ40mm

iwcwatchs instagram より出典 COVID-19に伴う緊急事態宣言による自粛期間を終え、徐々にではあるが日常の生活が戻りつつある。時計ブティックを含む小売店においては営業再開の兆しが見え、世界的パンデミック下で発表された2020新作時計群が次々と店頭に並…

Czapek & Cie Antarctique Cal.SXH5

czapekgeneve for instagram より出典 ブログ更新は久々になるが、やっと記事にできるトピックが上がった次第だ。それはチャペックから発表された新作時計であり、これはチャペックにおける新しいカテゴリーである。時計のディティールは昨今のトレンドでも…

AudemarsPiguet photo snap

Brand: AudemarsPiguet Model: jules audemars extrathin Ref: 15180OR.OO.A002CR.01 Diameter: 41mm Height: 6.7mm Material: 18K pinkgold Movement: cal.2120 Winding: Self-wound Frequency: 19,800 beats per hour (2.75 Hz) Power reserve: 40 hours …

《2020年新作》ローランフェリエ

画像はすべて laurentferrier.ch より出典 昨今、新型肺炎による影響は莫大である。時計業界においては毎年3月出展予定であったバーゼルワールドを中止。その後、バーゼルワールド主催者側であるMCHグループの冷淡な対応が引き金となり、主要ブランドが撤退…

ラグジュアリースポーツウォッチの今後について

思惟の余地があるかは分からないが、最近想いを書き連ねる。今後の業界動向を含めた考察である。以降は個人的な見解であるため、あしからず。 時計業界の流行にはファッション業界のような極端なトレンド要素がなく、潮流を推察することは難しいが、業界の牽…

《続》グランドセイコー60th記念モデルについて

GS HPより出典 前編→グランドセイコー60th記念モデルについて - About Watch Diary 前編では、ほぼ全てが9SA5関連であった為、当エントリでは外装諸々について。 本作はグランドセイコー60th記念ヘリテージモデルであり、同社にとって特別なモデル位置づけで…

グランドセイコー60th記念モデルについて

GS HPより出典 さて、時計愛好家として新しいGSの製品群に対する評価は義務感のように感じたので、後発ではあるが書き残したい。 今回リリースされた中で、特に注目されたグランドセイコー60th記念SLGH002は愛好家を魅了したプロダクトだろう。何と言っても…

《オリジナルウォッチ製作》ヒコ・みずの研究生

前項→ヒコ・みずのジュエリーカレッジ卒業製作ウォッチ - About Watch Diary 前項の番外編として、關氏の着用時計を拝見させていただいたので、少し書き連ねる。本作品は彼の第2作目である。ちなみに、前項の卒業製作懐中時計は3作品目。 本作品はリストウォ…

ヒコ・みずのジュエリーカレッジ卒業製作ウォッチ

専門学校ヒコ・みずのジュエリーカレッジといえば、ウォッチコースがある事は時計好きであれば皆が周知の事だろう。本日は、ヒコみず卒業制作展にて展示されていた時計についてのエントリ。 まず、当作品の製作者である関に關氏についてであるが、ヒコ・みず…

セラタニウムについてのインプレ《IWC》

iwc.comより出典 先日、銀座に立ち寄ったついでにIWCのブティックに訪問した。お目当ては、SNSでは密かな話題になっていたIWCの新開発素材であるセラタニウムが初採用されたパイロットウォッチ・ダブルクロノグラフ・トップガン・セラタニウムである。今回は…

誕生日という節目にBOTTEGA VENETA

2月で24歳を迎えた私だが、人生の節目には何か自分に対してリワードを与えたくなるものだ。そんな時、候補に上がるものは大体バッグか時計である。とりわけ、流行にとらわれず、人生を共にする相棒的な存在を愛でる私の観念からすれば、どちらの選択肢も妥当…

機械式時計における精度の重要性

cosc.swiss 出典 機械式時計に精度を求める事はナンセンスな事だろうか。現代ではクォーツで十分な精度は期待できるし、ましてやスマホであれば電波時計と同等の精度であり、日常生活においては十分過ぎる程だろう。では、現代の機械式時計における精度のア…